新しい引越し先での、ご近所への引越しのあいさつというのは大切なことですね。ですが、一つ悩んでしまうことは、何軒先のお宅まで、またどの範囲まで伺うことが、引越しのあいさつとして適当なものなのかということです。マンションやアパート等の集合住宅であれば、その判断も比較的たやすいかと思いますが、戸建に引越した場合、どこまであいさつに回ったものかということは、かなり頭を悩ませることです。私は一人暮らしで長く集合住宅住まいでした。
単身家庭の気楽さもあって、集合住宅での引越しのあいさつは、いつも両隣と上下階のみで済ませてきました。ですが、その後戸建の賃貸住宅に転居することになりました。引越しのあいさつというのは、実はなかなか気の重いことであるのですが、集合住宅の玄関のチャイムを鳴らすよりも、戸建で門をくぐって現れる、集合住宅に比べて作りのしっかりしたドアは、簡易な作りの集合住宅に比べ、気軽な来訪を拒否しているかのような雰囲気もあります。まず向こう三軒両隣という言葉を頼りに挨拶に回ったのですが、それですっかり気づかれしてしまい、それ以上の範囲にあいさつに赴くべきかどうか、判断する余力は残っていませんでした。
その戸建で生活をはじめ、数か月して周囲の様子も分かった頃に、ようやくどの程度まであいさつに行くべき位置に我が家があるのかということが見えてきました。どうもあいさつするべき位置にあるご家庭へのあいさつを抜かしていたことも分かりました。もちろん時すでに遅しですね。道でそちらのご家族に会いあいさつをするときは、どうも気おくれするものを感じてしまいます。